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スタッフの声(唾液の働きについて)

皆様こんにちは。岡山市北区津高『津高台グリーン歯科』副院長の磯島大地です。

 

今回は歯科衛生士の沼本から唾液の働きを紹介していきます。ぜひ参考にしていただければと思います。

 

皆さんこんにちは,歯科衛生士の沼本です。最近,お口の中に乾燥を感じることはありませんか?最近のコロナ禍ではマスクをつける機会が多く,お口の中のねばつきや乾燥が気になるようになった方もいらっしゃるかもしれません。

 

お口の健康を維持するためには、唾液がとても重要になっています。なぜ唾液が必要なのか,今回はその唾液の役割について紹介したいと思います。よろしくお願いいたします。

 

私たちは1日あたり1.0~1.5リットルほどの唾液を分泌します。就寝時は日中に比べて分泌量が抑えられるため唾液の働きが低下します。また,年齢やストレス,服用薬などのさまざまな理由で唾液の分泌量は変化します。

 

唾液の役割として代表的なものが6つあります。

①消化作用

唾液に含まれる消化酵素(アミラーゼ)が,でんぷんを分解して胃で消化されやすくなる

 

②粘膜保護作用

食べ物や異物によってお口の中が傷つくのを防ぐ

 

③洗浄作用

唾液で汚れを洗い流す

 

④抗菌作用

抗菌作用を持つ成分(ラクトフェリンなど)が,口の中の細菌の増殖を抑える

 

⑤緩衝作用

食事により酸性になった口の中を中和する

 

⑥再石灰化作用

お口の中の細菌などが出す酸から歯の表面が溶けるのを防ぎ,修復する

 

このように,一括りに唾液と言っても沢山の役割があり,お口の環境を守るのには不可欠であることがわかります。特に④の抗菌作用は,近年では虫歯や歯周病源細菌の増殖を防ぐことも報告されつつあり,歯にとって重要な役割となっています。

 

口の中が常に乾燥していたり唾液の分泌が少ないと,どうしても虫歯や歯周病のリスクが上がってしまいます。

 

普段の歯磨きなどのセルフケアに加えて,唾液の分泌を促すようにしましょう。

唾液腺マッサージといって,耳の前のあたりを指3本くらいでクルクルとマッサージをしたり,親指で顎の下から舌の付け根を押し上げるようにマッサージしてあげると,唾液腺が刺激されて唾液分泌が促されます。さらに物をよく咀嚼することも効果があります。

 

他にも,口の中の乾燥を防ぐためには,こまめに水分を摂取したり,鼻呼吸を心がけることも効果があると言われています。

 

お口のことで気になることがあれば、なんでもご相談下さい(^-^)

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