皆様こんにちわ。岡山市北区津高の『津高台グリーン歯科』院長の磯島大地です。
本日は,先月になりますが10月4〜5日に北海道札幌市で開催された第67回秋季日本歯科歯周病学会学術大会に参加してきました。岡山空港から北海道の新千歳空港に空路で向かい北海道の地に降り立つとひんやりと肌寒く,また紅葉が始まりかけており,雄大な景色を拝見することができました。また,空港から札幌駅に向かう途中に,北海道日本ハムファイターズの新球場であるエスコンフィールドHOKKAIDOもあり,20年来の日ハムファンである私も,またプライベートでも訪れ,観戦したいと思いました。
今回の歯周病学会は,これまであまり注目を集めてこなかった問題に焦点をあて,歯周病の多様性を新ためて認識するきっかけを作ることをテーマに,
「歯周病への新たなる挑戦」
のタイトルで学術大会が行われました。学会当日は低フォ スファターゼ症による歯周組織破壊やセメント質剥離などの様々なテーマでシンポジウムや講演が行われ,大変な盛り上がりを見せておりました。
私自身は,学術講演の中で東京大学 生理学の教授をされていた橋田邦彦先生の言葉が紹介され,心に残りました。
橋田先生は,『“医は仁術なり”という言葉の仁とは何ですか?』と聞かれた際に,
「仁とは物をめぐむものではない,又貰ふ可きものを貰はぬことでもない。(中略)自他を包容する,これが仁なのであります。面と向かって居る人が自分と同じ人間だ,ということの会得,それから出てくるものが仁なのであります。そこで人を二つと書いて仁と読むのであります。」
と返答されました。
私自身も,患者さんと面と面を向かって真摯に向き合うことは技術よりも重要と考えています。このようなことから,医療技術は進歩し続けていますが,医療の根本となっている仁たる心持ちは普遍であることを再認識いたしました。
なお,本学会は市民講座も催されています。近郊で学会が開催される際には興味がある方は是非聞いてみてください。