皆様こんにちわ。岡山市北区津高『津高台グリーン歯科』副院長の磯島大地です。
本日は,先月の5月26日〜27日に高松市で開催された第66回春季日本歯科歯周病学会学術大会に参加してきました。当院は新型コロナウイルスが蔓延する前までは,定期的にスタッフと共に学会に参加していましたが,この度はコロナの分類も緩和され,近県の香川県ということもあり,スタッフと共に学んでまいりました。
今回の歯周病学会のテーマは,
「歯周病を語ろう!〜その原点から未来へ〜」
とあるように様々なテーマで発表やディスカッションが行われ盛り上がりを見せておりました。全体的な印象としては,やはり歯周病と全身疾患(糖尿病,関節リウマチなど)の新たな知見の報告が主流を占めている印象を受けました。
私自身もポスターセッション形式で発表・症例報告させていただきました。発表させていただいた患者さんは,岡山大学歯周科部門で大学院の時に治療させていただいていた患者さんであり,約10年の関係性になります。
本報告の内容としては,免疫系等に問題が懸念される既往を抱えた上に,歯周病に感染していたことで,妊娠といった全身的に強い影響を与える因子が加わったタイミングで全身的に重篤な起炎が生じました。しかしながら,協同的に感染のコントロールを行えたことで,母子ともに健康な状態で出産・出生に導け,その後の歯周治療で現在まで良好な治癒経過を経ている。といった内容です。
本患者さんには,このような貴重な知見を学会の場で発表することに快く了承いただけたことに心から感謝いたします。
医療は進歩していき,少し前の常識が研究や知識が積み重なっていくうちにアップデートされていくことはよくあります。だから,私たち医療従事者も進歩し新しい知識や医療の潮流を把握する必要があります。本学会のようなアカデミックと臨床を上手く融合した学会には,これからもスタッフと共に参加していこうと考えております。
なお,本学会は市民講座も催されています。興味がある方は是非聞いてみてください。